2025/04/30
山本の部屋自社にあうコア人材の選び方
このコラムでは、北陸人材ネットの代表取締役社長・山本が、日々考えていることなどをお伝えします。
「誰をバスに乗せるか?」
この言葉はビジョナリーカンパニー2の中で触れられている人材採用に関する考え方です。
一般的な事業計画の中で人材採用とは、次年度の売り上げ目標はこれだけ、それを達成するための手段としてどんな人員が何人必要か?という感じで、人的資源の算出を行います。行き先を決めてそこに到達するために必要な人材を割り出すという考え方ですね。
しかし、優れた成長をする会社は、行き先を決めずに、最初にバスに乗せる人を決めることから始めるそうです。
え、じゃあ行き先はどうするんだ!!という話になるのですけど、同じバスに乗った人達が本当にハマる人たちであるなら、そこで勝手に行き先を決めてしまうし、それは決して悪い方向には向かわないそうです。
この感覚って、「早く行くなら、1人で行け!遠くへ行くなら、仲間と行け!」と言う諺にとても近いなと感じています。
バスに乗せる仲間とは、一緒に遠くに行ける仲間のことではないかと私の中ではつながります。
では、どんな仲間をバスに乗せるのか?について言語化してみたいと思います。
能力的要素について
基礎的な能力は必要かもしれないけども、絶対条件では無いと思います。ただ、感覚的であいまいな会話から徐々に具体的なイメージや言語化を作っていけるようなコミュニケーションがバスの中では行われることが多いので、相手の伝えたいことを理解しようとする意欲や、知的好奇心は必要でしょう。
知ることに貪欲でそこについては夢中になって勝手にどんどん学んでいけるタイプのほうが良いでしょう。
会話に夢中になって盛り上がれる仲間
こういう仲間が集まって皆が夢中になれるような話題で語り合うと、その中でいろいろな気づきや学びや発見、アイディアが生まれることが多いです。一人だと何かを変えることに不安になることがありますが、仲間と夢中になって盛り上がっているとそういう不安も薄れて、新しい一歩を踏み出しやすくなりますよね。
価値観の違う人、考え方が異なる人がいた方が良い
矛盾するかもしれませんが、価値観が違う人がいた方がより、気づきが多く、そんな考え方もあったのかと言うワクワクを得ることができるようです。
共通の会話で盛り上がることができるけど、考え方が違う人と定義付けることができるのでしょうか?
価値観が違うと一見合わないように見えるけど、『そんな考え方もあるのか!』と新しい発見につながることが多いんですよね。
心理的安全性(皆が自分の意見を安心して言える雰囲気)は重要
人って、基本的に、自分の考えを相手に伝えようとするときは、同時にその考え方の正当性も受け入れてもらいたいと考えがちです。
その考え方を否定するつもりはありません。むしろそういう欲求が素直に出せる場と言うのは、とても重要ですよね。
最初からゴールを決めなくても、信頼できる仲間と話し合いながら走ると自然と良い方向に進むんです。それが、このバスに乗る仲間選びの一番大切なところなんですよね。
なぜそうなるのかについて、論理的に説明できるわけではありませんが、高い確率でそうなるだろうと言う腹落ち感はあります。
私たちの人材紹介の仕事について
私たちの仕事は、まるでバスにのる「乗客を選ぶ」お手伝いをしているようなものだと感じます。採用活動においても、次のように考えられるのではないでしょうか?
私たちは一緒に考え、調べることで気づきや学びを共有し、採用の目的(誰をバスに乗せるか?)を共に明確にするサポートをします。自社の事業にかける想いや社会での意味性が明確になり、企業理念や大事にしている価値感の言語化が進むことで思いもよらない人材の可能性に気づくことがあります。
人を採用するという経営の大きな仕事を行う仲間として経営者が一人ではたどり着くことができないような遠くの景色まで導くことができたなら、それはこの仕事の最大のやりがいではと感じます。
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