好きなことを仕事にするべきか?

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好きなことを仕事にするべきか?

2025/03/05

山本の部屋

好きなことを仕事にするべきか?

このコラムでは、北陸人材ネットの代表取締役社長・山本が、日々考えていることなどをお伝えします。

好きなことを仕事にするべきか?

この問いはいろいろなところで語られています。どれが正解というわけでもないと思うのですが今回はこれについて自分の考えをまとめてみます。

目次
1. まずはヤマキンのSKI
2. 自分の好きは深く掘り下げる
3. 稼げる手段としての有効性が見つかるかどうか?
4. まとめ

1. まずはヤマキンのSKI

私の場合はすきなことといえばSKI!!
これを仕事にしようと思ったことは何度もあります。
最初は大学の時にプロスキースクールでバイトしていたとき。毎日雪上に立てることがうれしくて、おまけにサラリーマンになりたくないと思っていたのでもうこれで食っていこうと思いまして、バイト先の校長に相談しました。しかし、校長からの答えは・・
「食えないからやめとけ・・」
というお話。当時はスキーバブルが真っ最中。平日でもスクールに30人くらい入ってくるような状況でしたが、シーズンは約3か月、長くて4か月。なのでシーズンオフは別の仕事しないといけません。夏場は農業や、大工さん、造園業やっている人とか、要は冬場の仕事があまりない職業について冬場はスキースクールで働いている人がほとんどでした。まあ校長にしてみれば地元のそこそこ優秀な(と思われている)国立大学の学生をいきなりこちらの道に引きずり込むのが忍びなかったのかなあと思います。
2度目は新卒で入った会社を辞めたとき、冬場はスキースクールで常勤しつつ夏場もスキー関連の仕事(例えばチューンナップショップ)してみようかなあと思ったりもしたのですが、この時30歳を過ぎていて、シーズンフルにスキースクールで常勤するのは体力的にかなりきついなあということがわかりまして(実際に1月末にぎっくり腰になってしまった)これも断念して雪が解けてから普通の会社に就職しました。
さて2007年に北陸人材ネットを起業して、思い切りスキーができる環境になりました。早速以前所属していたスキースクールで冬場はインストラクター始めたのですが、あまり楽しくない。
結局スキーが好きなのは教えることよりも自分がうまくなることが楽しいということにそこで気づきました。それ以降もっぱらスキーシーズンは自分の練習と腕試しの大会参加が中心。スキーで飯を食う方向ではなくなってしまいました。

2. 自分の好きは深く掘り下げる

さてこうやって自分のこれまでを振り返ってみると好きなことを仕事にすべきかどうかを考えるにあたって二つの視点はあるように思いました。
私の場合、スキーが楽しいのは、自分自身の可能性を追求しその成長の実感を持てることが楽しいことです。それに取り組み続けることで自分がちょっとでも成長できたなあと思えることがあれば別にスキーでなくてもOKというとらえ方ができます。スキを感じられることってやっている時が一番楽しいので努力や工夫することが全然苦になりません。好きを仕事にすると面白いし、実力は尽くしいいことづくめです。。
ただ、好きな事の何が楽しいのか?の具体化が重要です。よくあるのが本が好きなので出版関係で仕事したいという就活生のケース。本を読むのが好きなのか、作品を書くのが好きなのか、本を人に進めるのが好きなのか?本というモノに関わる中で自分が何をしている時に時間を忘れるくらいに没入できているのか?を明らかにして仕事を選ぶ必要があります。
自分は何をやっている時に没入できるほど楽しいかが具体化でき、かつそれが自覚化できていると実は仕事選びの幅がぐっと広がります(一般的には好きを仕事選びの軸にすると選択の幅が狭まるといわれていますが私は逆だと思っています)。
野球が好きな子供がいます。よくあるダメな考え方はじゃあ「プロ野球選手を目指そう」という奴ですね。同世代だけでも野球やっている人っておそらく5万人くらいいて、その中で20-30人くらいのTOPクラスにならないとプロになれっこありません。はっきり言って無理です。そうじゃなくてなんで野球が好きななの?野球のどんなところが楽しいの?という掘り下げ方をして、例えば「練習した分だけうまくなるのが楽しい」、とか「チームの皆で勝つ喜びを共有できるのが楽しい」とか「戦略を考え、それを集団で実践するのが楽しい」とかいろいろあるわけです。「練習した分だけうまくなるのが楽しい」人だと、スキルの習熟階層が高いけど、努力を続けることによってそれを上ることができる仕事を選ぶとよいわけですけど、調べるとかなり様々な分野でそのような仕事があると思います。

3. 稼げる手段としての有効性が見つかるかどうか?

仕事は生活費を稼ぐ手段になるので、やはりそこに投下するエネルギーに対して一定のリターンが成立しないと生活の維持ができなくなってしまいます。稼ぐ手段として有効性を見極めるには、
①それを必要としている人がどのくらいいて、自分の提供できるモノやコトに対してどのくらいの価値を認めてくれるのか?
②提供できる価値の希少性(それを提供するには独自のスキルや、経験、知識が必要で簡単に真似ることができない)はどんなものか?
の2点を中長期的に俯瞰することが必要だと思います。
自分の提供できるモノやコトについては合わせ技なんかもありです。エンジニア上がりの営業職はまさにそれ!!B to B商材を扱う営業職はほとんどのお客様がエンジニアです。お客様の技術が理解できて提案できるのはまさにそれです。
これだけ環境変化のスピードが激しくなってくると稼ぐ手段も従来より様々な選択肢が生まれてくるわけで、そうするとやっていて楽しくて少しでも稼ぎにつながる可能性が感じられるものはどんどんやってみるというのが良いと思います。副業解禁の会社も増えてきています。まずはボランティア、次に副業で試してみてそれから、本気で転職を考えるというのもOKです。

4. まとめ

好きなことを仕事にするのは実は最強!!ただし、なぜそれが好きなのか、どのようなかかり方が楽しいのかを具体化すること。具体化できた自分のわくわくを具現化する手段にはあまり限定的に考えずに探すこと。
自分が楽しく取り組めるものやコトに対して一定のニーズがあると思われるものについてはスモールスタートでよいので取り組んでみる。合わせ技も全然OK。

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