2025/02/19
転職質問箱北陸Uターン/Iターン転職で後悔しないために!失敗しがちなポイント3選
北陸出身の方が「親の近くに居たい」「生まれ育った地域で子育てをしたい」などの理由で北陸にUターンされたり、北陸以外の地域出身の方が「この町が気に入った」などの理由で北陸にIターンされることがあります。
Uターン/Iターンはライフスタイルが大きく変わる人生の一大イベント。仕事選びも慎重に動く必要があります。
このブログでは、北陸へのUターン/Iターン転職を希望する方を長年サポートしている転職エージェントだからこそ分かる、北陸への移住転職で失敗しがちなポイント3選をお伝えします。

石川県金沢市へのIターン経験者でもある北陸人材ネットのコンサルタント・川辺さんに、北陸への移住転職で失敗しがちなポイント3選を聞いてみました。
ー 川辺さん自身もIターン経験者ということで、リアルなポイントを教えていただけるかと思います。よろしくお願いします!

川辺
よろしくお願いします!北陸人材ネットの川辺です。
出身は愛知県で、石川県の大学に通ってはいたのですが、卒業後は石川県を出て、約10年経ってから石川県金沢市に戻ってきました。
長期戦覚悟!都市部より少ない仕事の数と種類
ー では早速、北陸Uターン/Iターン転職で失敗しがちなポイントについて教えてください。

川辺
ポイント1は、「都市部より仕事の数も種類も少ない」です。

川辺
移住を考えたら住まいとお仕事を同時に探される方が多いとは思うのですが、勢いで「ここに住む!」を決めて転居してしまうと、思っていた以上に無職の期間が長引いてしまった、となりがちです。

川辺
何故かというと、都市部と比較して企業数が少ない=求人数が少ないだけではなく、業種に偏りがあるため製造業に関連が薄い求人の割合が少ないこと、企業規模が小さいため管理職ポストが少ないこと、支社や支店が多いため都市部の本社に限定されるような職種は北陸で募集していないことなどが理由として挙げられます。

川辺
例えば、東京都では大企業(従業員300人以上)が約5,000社ありますが、北陸3県を合わせても約300社ほどです。
それに比例して管理職ポスト数も北陸3県は東京都の10%、15万人分しかありません。
空いている管理職ポストを探すことは結構難しいのです。
※令和3年経済センサスより

川辺
なので、今出ている求人の中から選ぶというよりも、合う求人が出てくるのを待つスタイルに近くなるので、北陸3県での転職活動は都市部よりも難易度が高く、長引きがちになります。
ー 移住すると決めたら、転居よりも先に仕事探しを始めた方が良いかもしれないですね。
都市部と差がある給与

川辺
ポイント2は、「都市部と給与に差がある」です。ポイント1でお伝えしたように、北陸では大企業の数が少なく、管理職ポストが少ないこともあり、北陸へUターン/Iターンをすると給与が下がることが多い点も注意が必要です。

川辺
その方の職種やご経験にもよるのでざっくりですが、一般社員で300~400万円程度、管理職で年収500万円~600万円程度が目安かと思います。
ということで、給与の水準の高い求人は、一部の管理職や大企業の北陸勤務求人などに限られてきます。

川辺
都市部と比較して家賃は押さえられる傾向にありますが(ただし家賃手当がある企業はそこまで多くないです)、北陸は車社会なので車関連の出費が増えると思います。
その部分も加味して、最低限いくらあれば生活できるのかをシミュレーションすることが重要ですね。
ー 給与がもし下がったとしても、それ以上に移住のメリットがあればOKですものね。あとは実際に生活ができるかどうかがクリアされれば良いということですね。
雪の日の交通事情

川辺
ポイント3は、「雪の日の交通事情」です。Uターン希望の方には当たり前かもしれませんが、冬の北陸で運転をされたことがない方には想像がつきにくいので挙げました。
雪が降ると「雪かきの時間」「交通渋滞」の2つがマイナス要素として増えます。
Googleマップでチェックして、「1時間で通勤できるから大丈夫!」と考えていると落とし穴に引っかかりますので、降雪時でも通勤できる立地なのかどうかも確認が必要ですね。
ー 具体的に、どういう点を確認したら良いのでしょうか。

川辺
まず、朝の雪かき。
アパートの場合、自分の車とその周囲の駐車場部分の雪かきがマストです。
これは私の肌感覚ですが、雪が積もった朝は家を出る時間を30~40分早めて雪かきをしてから出社する感じになると思います。

川辺
次に、渋滞している場合の所要時間。
大きな道路は特に込み合います。
実際に該当する時間に走ってみるのが一番ですが、地場の転職エージェントでも感覚として分かる部分があるので聞いてみてください。

川辺
そして最後に、忘れがちなポイントですが、道路の融雪が効いているかどうか。
大きな道路は除雪車が入ったり融雪(地下水を汲み上げて雪を溶かす機構)があったりするのですが、細い道は雪がそのままになっていることもあります。
その場合はかなり通行の難易度が上がりますので、細い道が無いかどうか、細い道がある場合は融雪があるかどうかを確認して欲しいです。
ー なかなか細かいですね。でも、通勤時間の長さが理由で転職を希望する方もいらっしゃるので、きっちり確認しておきたいですね。
いかがでしたでしょうか。このコラムでは、北陸への移住転職で失敗しがちなポイント3選とその回避方法をお伝えしました。
Uターン/Iターンを検討される場合、具体的にどのようなお仕事があるのか、転職できそうかどうかも検討材料の1つとなると思います。
Uターン/Iターンが確定していない状態でも構いませんので、現地の事情を知る者として北陸人材ネットのコンサルタントにご相談ください。
LINEやオンライン面談で、あなた様のご状況をお伺いしながらアドバイスをさせていただきます。
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