「一品を逸品に」独自の技術と職人技の融合が生み出す逸品が日本の製造現場を支える|株式会社オンワード技研様

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「一品を逸品に」独自の技術と職人技の融合が生み出す逸品が日本の製造現場を支える|株式会社オンワード技研様

「一品を逸品に」独自の技術と職人技の融合が生み出す逸品が日本の製造現場を支える|株式会社オンワード技研様

1976年に撚糸工場からスタート。
10年後には金属表面のコーティング事業に路線変更しオンワード技研を設立。
数々の特許を取得し、主力技術のDLCコーティングは国内シェアNo1を誇るほどに。
華々しい社歴に緊張していたインタビュー担当者ですが、開始後すぐに川畠社長の前で自然と緊張が解けました。
裏表がなく人間味溢れるキャラクターの社長だからこそ、今のオンワード技研があるのだということに気付くのでした。

<企業紹介>

1986年事業転換からオンワード技研創業。
金属材料を硬くする表面処理「PVDコーティング」を国内でいち早く取り入れ、コーティング装置までを自社で開発。
さらに従来の2倍の硬さを持つ「高硬度DLCコーティング」も開発し主力商品となる。
ナノの世界を相手に職人技ともいえる前処理と全数検品を実施することにより「高品質な製品しか世に出さない」というポリシーを貫く。
2022年本社新社屋を竣工。

<川畠丈志氏 プロフィール>

神奈川大学経済学部を卒業後、3年程東京で映像関係のADに従事。
2000年頃創業者の父の説得を受け、オンワード技研に入社し、製造部スタッフからの下積みを経験。
文系出身で開発職が務まるのかと戸惑いつつも科学技術振興事業団のダイアモンド薄膜生成プロセス開発に研究員として携わる。
2015年社長就任。
関東工場が人手不足の折には自らが製造スタッフとしてヘルプに入るほどのフットワークの軽さ(フッ軽)が印象的。

フッ軽の原点はどこに?
夢見るAD・川畠丈志が社長になるまでのストーリーを辿る

— オンワード技研は当初別の事業をされていたと伺いました。

川畠社長

そうです。家業は撚糸業だったのですが、当時社長だった父が在庫を抱えない受託加工のモノづくりをするために、県に新事業の相談をしたようです。
石川県工業試験場でコーティングの研究をされている方をご紹介いただき、仲間数人でオンワード技研を立ち上げました。
全くの新事業だったので後継者のことなど考える余裕もない状況が続いたと聞いています。

川畠社長は首都圏の大学の経済学部を卒業されて、しばらくCM制作会社でADをされていたのですね。

山本

川畠社長

バイトをしていたバーの常連さんに偶然CM制作会社の方がいて「やってみないか?」と誘われ入社しました。
やりがいはありましたがかなりハードワークで、自宅には着替えと寝るためだけに帰り、時としてそれもままならない状況でした。
その後フリーで活動したのですが、今度は収入が安定せず、お恥ずかしい話ですが、実家から仕送りをしてもらっていました。

川畠社長

26歳のある日、仕事で東京に来ていた父親に説得され、後を継ぐことになりました。
オンワード技研の仕事が事業として固まってきた時期だったようです。

後継者として入社することになったのですね。
さらなる波乱万丈が?

山本

川畠社長

そうです。まずは埼玉県にある協力会社に出向し、コーティングの勉強と現場業務の日々。
ようやく地元石川県に戻ってきたら、次は産学共同研究プロジェクトの研究員として評価と検証を繰り返し、さらに工場の仕事も手伝い、ひたすらモノづくりをするという3年を過ごしました。
その後は現場配属され、関東工場立ち上げの際には交替勤務も経験しました。

よく文句も言わずに頑張れましたね。

山本

川畠社長

振り回されたのは事実です。
ただ、AD時代に理不尽な環境で働いていたので、耐性がついていました。
結果的に色々経験でき、まずはチャレンジする姿勢の重要性をこの経験から学ぶことができ、マインドも鍛えらたと感じています。

川畠社長を理解するヒントがこの辺にありそうですね!

山本

川畠社長

父もトライ&エラーの繰り返しの中で、子供である私には依頼しやすかったのかもしれません。
私も納得できない部分があったのは事実で、今日、経営者という立場になり部下には理不尽な思いをさせてはいけないというこだわりに繋がっています。

オンワード技研の技術
開発力×職人技で生み出す逸品

— オンワード技研の事業を分かりやすく教えてください。

川畠社長

金属の表面に薄膜を貼り付ける表面処理を行っています。
当社の薄膜は、薄く・固く・滑りやすい、という特性があり、切削工具や特殊金型の精度を損なわずに製品寿命を約2倍に延ばすと言われています。

メーカーですが「受託加工」という点がユニークであり、かつ素人の我々からすると理解しづらい部分です。
事業を一言で表わすと?

山本

川畠社長

「お客様の一品を逸品にする」仕事でしょうか。
お預りした製品にどう付加価値をつけて納品するかを常に考えています。
それが一品であっても引き受ける。
同じものを大量に扱ったほうが効率は良いですが、そこはこだわっています。

コーティング装置は他社から購入しているのですか?

山本

川畠社長

創業時は東ドイツから購入しましたが、20年程前から自社のオリジナルで設計開発しています。
装置も作れて特殊な加工依頼も一品から引き受けるので、ノウハウが蓄積される、それがオンワードの強みです。
現場では製品検査、前処理、洗浄、組立など精密な手作業が多い分、そのノウハウには技術力だけでなく、社員達の職人技も含まれています。

「一品を逸品に」この一言にオンワード技研のこだわりが凝縮されていますね。
自社でしかできない仕事があると、コスト競争から無縁の世界でビジネスができる。
効率性重視の大手企業には真似ができない、まさにニッチトップ企業。
モノづくり分野における中小企業の勝ちパターンが実践されていますね。

山本

川畠社長

日本は技術立国ですし、特に機械金属の高精度加工力が優れていると言われています。
オンワード技研の事業はそんな日本のモノづくりを支えている自負がありますし、これからもそうありたいと考えています。

オンワード技研の今と未来、そして社員の成長のために

— 川畠社長は思いついたら即行動されるタイプだと伺っています。

川畠社長

新しいことはやらないと分からないことが多いので、つい自分で動いてしまいがちです。
ただ、次世代の育成、継承という点で考えると、自分でやり続ける訳にはいかないと思っています。

そのような中で意識されていることはありますか?

山本

川畠社長

・・・ちょっとさぼろうかなあと。(爆笑)

社員のチャンスを奪っているのではないかと思うのです。
「やりなさい」より「やってみたい」を重視し、そういう発言が社員から出てくるのを期待しています。
一方で、私がフッ軽でやりたがりな性格だと分かっている社員も多く、何かやろうとすると、「社長、それ違います!」や「ちょっと待ってください!」などと突っ込みをもらうことも多いです。

川畠社長に臆せず発言されていますね。

山本

川畠社長

はい。オープンな関係だからこそ社員の前で愚痴も言いますし、社員と目線を合わせることをとても意識しています。
今後は経営者として会社の方針を打ち出すに留め、部門方針は各部門に任せようと思います。

川畠丈志の個性と経営者としてのあるべき姿の融合を実践中、という状況ですね!
これからの変化が楽しみです。

山本

「日本のモノづくりを支えたい」その思いが根底に

— オンワード技研はどのような会社を目指しますか?

川畠社長

日本のモノづくりを根底から支える企業、具体的には、日本の加工技術の強みをコーティング技術で下支えする存在でありたいです。
社会で必要とされる存在であり続ければ企業はさらに成長し、社員にも還元できます。

どのような人材を採用したいですか?

山本

川畠社長

一つ目は、「手先が器用で、コツコツ続けることができる人」。
テクノロジーに職人技を組み合わせることで自社の強みが生まれています。
そのため、その要件は製造や開発の部門では特に重視したいです。

川畠社長

二つ目は、「面倒ごとが面白い!と思える人」。
私たちは面倒な仕事をこなす事で自社の付加価値を高めています。
面倒ごとを否定的に捉えるのではなく、成長へのチャンスだと肯定的に捉えられるマインドの方が向いていると思います。

川畠社長

三つ目は、「仕事と人に対して誠実であり、広い視野を持てる人」。
オンワード技研のモノづくりは開発と製造、営業がチームとして綿密に連携することで成り立っています。
連携の質を高めるうえでは、仕事と人に誠実であり、自部門の部分最適だけでなく、他部門も含めた全体最適までを意識できる方が向いていると思います。

事業も経営も人材も成長の真っただ中。
川畠社長と社員の方々との更なるシナジー効果が楽しみですね。
ありがとうございました!

山本

コンサルタント紹介
(オンワード技研様を担当)

山本 均

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