2025/11/19
企業様インタビュー若手・中途入社社員が語る、「考えるほど面白い」コーセルのものづくり|コーセル株式会社様
<企業紹介>
富山から世界に通用するものづくりに挑戦できる。それがコーセルです。
1969年(昭和44年)7月設立、
国内トップクラスのシェアを誇る電源メーカー。
電気で動くすべてのシステムに
必要不可欠な電源。
コーセルでは、電子機器の心臓部ともいえる
直流安定化電源装置の生産・販売を行っています。
小型・軽量・高効率である主力製品
「スイッチング電源」は、
情報通信機器や医療用機器、
FA機器をはじめとする、
身近で多くの電子機器に使用されています。
「こうなりたい」「こんな仕事をしてみたい」
コーセルには、小さなきっかけや素直な気持ちを大切にできる環境があります。
地元に戻りたい、電気に関わる仕事を続けたい、ものづくりをもっと深めたい。
社員たちはそれぞれの思いを持ち寄りながら、自分らしい成長を重ねています。
今回は、開発・生産技術の現場で働くお2人に、その歩みを伺いました。
入社のきっかけとバックグラウンド
山本
まずは皆様のご経歴と、
コーセルに入社された経緯について教えてください。
富山高専で、電気・機械・情報を幅広く学びました。
1社目ではフィールドエンジニアとして設備のメンテナンスや監督業務を担当し、
2社目では電源メーカーにて評価業務を行っていました。
富山に戻るタイミングで「電源関連の仕事を続けたい」と思い、
自然な流れでコーセルを選びました。
現在も評価中心の業務に携わっています。
K.N氏(中途入社・開発職)
富山県立大学の知能ロボット工学科で、機械・電子・情報を学びました。
前職は金型メーカーで、図面作成や試作品の鋳造を担当しました。
現在は生産技術部の「新世代ライン開発」部署で、自動機の開発に携わっています。
カメラ画像処理やロボットビジョン、外観検査などを担当し、プログラミングにも挑戦中です。
指導してくれた先輩が退職され、今は一人で試行錯誤しながら業務に取り組んでいます。
D.Y氏(中途入社・生産技術職)
山本
学生時代からコーセルを就職先として意識していましたか?
社名は知っていましたが、
就職先としては全く考えていませんでした。
お2人
大学では図面を描く仕事に興味がありました。
今の部署にも図面作成の業務がありますが、当時は
「電気部品の会社」という印象しかなく、
電気回路も苦手だったため、
電機業界は選択肢から外していました。
D.Y氏(中途入社・生産技術職)
最初は「コーセルって聞いたことあるな」と思い、話だけでも聞いてみようと思い応募しました。
見学時に自動機を見て、「富山にこんな会社があるのか」と驚きました。
その際、「いきなり自動機担当にはならないと思うよ」と伺っていたので、難しそうだし、と納得して入社しましたが、いきなり自動機担当で驚きました(笑)
D.Y氏(中途入社・生産技術職)
学生時代はやりたいことが違っていたので候補に入っていませんでした。
1社目で設備の不具合に悩まされ、「自分でモノづくりをしてみたい」と思って転職したのが2社目(前職)です。
偶然入った電源の会社で仕事が面白く感じられ、電源分野に興味を持つようになりました。
Uターンの際に富山で電源といえばコーセルだと思い、入社を決めました。
K.N氏(中途入社・開発職)
入社後のギャップ
山本
入社後に感じたギャップはありましたか?
「ついていけるかな」と思ったのが正直な印象です。
コーセルの生産技術部では、製造台数や工程時間、コスト回収までを自分たちで考え、ロボットや部品の選定、発注、組み付け・デバッグまで担当します。
前職では図面を描いて納品するだけだったので、「1つの装置を作るのにここまで幅広くやっているのか」と驚きました。
D.Y氏(中途入社・生産技術職)
コーセルでは、数式を使って理論的に考えてから業務を進めるという文化があり、そこで大きく前職との違いを感じました。
以前は感覚的に進めることが多く、「不具合が起きたら直してから理由を考える」というスタイルでした。
K.N氏(中途入社・開発職)
山本
数学が得意でないと難しそうですね。
勉強嫌いだと厳しいと思います。
業務では簡単な四則演算を素早くこなす力が求められ、会議でも計算しながら議論に参加する必要があります。
K.N氏(中途入社・開発職)
山本
コーセルでは、QC活動(製品の品質向上や業務改善のために小人数単位で行う活動)や教育にも力を入れていると伺っています。
まずはQC活動について詳しく教えてください。
QC活動は全部門・全社員で取り組んでいて、社内で80ほどのサークルがあります。
活動内容やその成果を発表する全社大会を年に一度実施していて、優勝サークルには旅行の特典もあるんですよ。
私はコーセルに転職して初めてQCに取り組みました。
難しいことも多いですが、学んでいくなかで論理的思考が身についてきたことを実感しています。
Y.I氏(人事担当者)
生産技術部では中途入社でも3ヶ月間の研修があり、QCやPLC(工場や機械の動きを自動で制御するための小さなコンピュータ)、図面作成などの基礎を学びます。
座学と改善活動を組み合わせた内容で、社内でそれぞれの分野の第一線の方々が教えてくれるので良い経験でした。
D.Y氏(中途入社・生産技術職)
山本
教育がそこまで徹底的に実施されているのは驚きでした。
この企業規模でそこまで体系化してるのもすごいですし、 ずっと継続するというスタンスもすごいですよね。
山本
コーセルには、自分が「こうなりたい」「こういう仕事をしたい」といった明確な意志を持っている人に対して、会社が思考や技術の型をしっかりと鍛える環境を提供しているように思いました。
学習の場は目的ではなく、自分のスキルを高めるための手段であり、自己実現を支える仕組みとして機能しているのですね。
自分の意志を大事に。「WILL」を重視する文化
この会社は「やりたい気持ち(WILL)」を大事にしていると感じます。
我々人事も「あなたはどうしたいの?」と社員に問いかけていて、研修にもその要素を盛り込もうとしています。
Y.I氏(人事担当者)
実際に「何をやりたいのか」と問われ、誰も手をつけていなかった画像処理に挑戦しました。
やはり、WIllを示す場面は多くあります。
先輩社員から学ぶのも良いですが、誰もやっていないことに挑戦できると、経験のある方々と同じ目線で話せて面白いと思います。
D.Y氏(中途入社・生産技術職)
製品が完成したときはやはり嬉しいです。
途中で問題を解決できたときも嬉しいですが、やはり「形になった」ときの達成感は格別です。
医療機器など命に関わる製品も多いため、品質基準はかなり厳しいです。
K.N氏(中途入社・開発職)
山本
その部分もきっと他社との差別化になっているんですね。
成長実感と仕事への向き合い方
山本
コーセルに入って成長したなという実感はありますか?
扱ったことのない技術を勉強しながら、実機で少しずつ実践できるようになったことは成長だと感じます。
論理的に話す力も向上し、データを集めて数字を見て話す順序を重視するようになりました。
D.Y氏(中途入社・生産技術職)
以前は感覚的に仕事をしていましたが、最近は予測を立てて動くようになり、確認精度も上がってきました。
試行回数も減り、逆算的なアプローチで早く結果が出るようになったと感じています。
K.N氏(中途入社・開発職)
コーセルにフィットする人材とは
山本
どのような方がコーセルに向いていると感じますか?
自主的に勉強できる人、自分で動ける人が向いていると思います。
勉強嫌いではないことが重要だと思います。
K.N氏(中途入社・開発職)
自分の意志に向かって努力できる人は歓迎される印象があります。
Y.I氏(人事担当者)
正直勉強は好きではないですが(笑)、当事者意識を持って取り組む姿勢は今の仕事に合っていると思います。
部署によっては個性が強い人も多く、それぞれが武器を持っています。
D.Y氏(中途入社・生産技術職)
山本
お話を伺っていて、お二人ともやりたいことやこだわりは言語化できていても、自分はどうなりたいからこの仕事をしているという部分までは明確にしていないような気がしました。
コーセルは「あなたはどうなりたいのか」を詰めすぎない文化があるように感じました。
お二人とも「電気が好き」「ものづくりがしたい」といった感覚的なスタンスで動いていて、それが自然体でいいと思います。
山本
一見肩の力が抜けているように見えても、やる気スイッチが入れば集中して力を発揮できる。
そんな柔軟さと芯の強さを持った方々だと感じました。
面倒でもやり遂げられる人、好きなことに没頭できる人。
コーセルにはそんな人がフィットしそうです。
コンサルタント紹介
(コーセル様を担当)