2025/11/12
企業様インタビュー充実の教育+現場に主軸。手を挙げた人にチャンスが巡る電源メーカー|コーセル株式会社様
<企業紹介>
富山から世界に通用するものづくりに挑戦できる。それがコーセルです。
1969年(昭和44年)7月設立、
国内トップクラスのシェアを誇る電源メーカー。
電気で動くすべてのシステムに
必要不可欠な電源。
コーセルでは、電子機器の心臓部ともいえる
直流安定化電源装置の生産・販売を行っています。
小型・軽量・高効率である主力製品
「スイッチング電源」は、
情報通信機器や医療用機器、
FA機器をはじめとする、
身近で多くの電子機器に使用されています。
今回はコーセルで活躍されている役員のお二人にお話を伺いました。
現場での経験と、
若手の成長を間近で見てきた視点から、
コーセルでどんな挑戦ができるのか、
どんな成長が待っているのかを覗いてみませんか?
「もっと挑戦できる環境で自分を成長させたい」
そう思う方に読んでほしいインタビューです。
コーセルらしさとは
山本
まずは、役員のお2人がコーセルに入社された理由を教えていただけますか。
大学では電気工学を専攻し、研究室ではアナログ回路を扱っていました。
学んだ知識を活かしたいと思い、
コーセルに入社しました。
当時はデジタル化が急速に進んでいた時代でしたが、
教授から
「アナログ技術者にしか対応できない領域がある」
と教えられたことがすごくかっこいいなと印象に残っています。
アナログ技術の価値に惹かれたのも入社の大きなきっかけでした。
Y.H氏(開発担当役員)
私は大学で機械系を学んでいたため、
当時新卒採用で電気系のみを採用していたコーセルは就職活動の対象外でした。
新卒では機械設備や自動化関連の仕事を経験し、
29歳の時に生産技術職の募集を見つけてコーセルに転職しました。
面接では「なぜコーセルを選んだのか」と問われ、
正直に当時のコスト構造や利益率を含む「企業体質」に魅力を感じたことを伝えました。
N.H氏(生産技術担当役員)
コーセルらしさを表す「教育」
入社当初、教育制度の充実ぶりには驚きました。
N.H氏(生産技術担当役員)
山本
「コーセルらしさ」を語るうえで、
教育制度の存在は非常に象徴的ですよね。
教育は手厚いですが、正直に言えば
「今の教育の形が本当に最適なのか」と考えることもあります。
現在は全員に対して平等に教育機会を提供していますが、
今後も長く活躍頂けそうな社員にさらに一段上の教育を行うなど、
柔軟な工夫が必要かもしれません。
Y.H氏(開発担当役員)
社員は皆、非常に真面目だと感じます。
協調性も高く、良い面でもある一方で、
どこか均一的にも感じます。
以前はその中に少し「遊び」の要素もありました。
N.H氏(生産技術担当役員)
先輩との雑談の中で学ぶことも多く、
自然と会社の理解が深まることがありましたよね。
エンジニアにとっては、
そうした余白の時間が成長につながると思います。
制度が整いすぎるとどうしても、
受け身な社員が増えてしまうことへの懸念も少し感じています。
Y.H氏(開発担当役員)
制度を整える立場として規制をかけざるを得ないことは理解しています。
ただ、システム化が進むほど、
社員が均一化されてしまう。
遊びの中で得られる学びをどう提供していくかは、常に悩んでいるところです。
N.H氏(生産技術担当役員)
若手が活躍するために
山本
非常に興味深いお話です。
若手の中で自律的に学び、
突き抜けているような方はいらっしゃいますか?
開発部門では、そうした人材にリーダー的な役割を任せたいと考えています。
ただ、役割や経験のバランスもふまえると、リーダーを任せることが現実的ではないケースもあります。
そこで現在は、半導体やキャパシタ、シミュレーションなどの分野ごとに
「エキスパートチーム」
を設けています。
開発部門には約200名が在籍しており、
そのうち約70名がいずれかのエキスパートチームに所属しています。
若手からベテランまで、
自分の得意分野を活かしてリーダーシップを発揮できる場にするため、
基本的には手を挙げてもらって入ってもらっています。
Y.H氏(開発担当役員)
山本
まさに「この指とまれ」という形ですね。
そうですね。
ただ、手を挙げる人は少なく、
課長の推薦で入るケースもあります。
そうした場合、チームに入ってもなかなか力を発揮できないこともあります。
Y.H氏(開発担当役員)
山本
学生時代にサークルを立ち上げたり、自分で何かを仕切った経験がある人は社会人になっても行動に表れやすいようですが、そういうタイプの人は基礎教育でつまずく可能性もあります。
色々な経験や学びを通して徐々に自主性を発揮していくようなタイプの人もいるので、バランスが大切ですね。
主体性がやりがいに繋がる
山本
コーセルで伸びる方はどんな方だと思いますか?
かつては幅広く業務を任せてもらえていたので、経験のスピードも速く、成果への貢献を実感しやすかったです。
他社と比べれば今でも十分幅広いと思いますが、今は1人が経験する業務の専門化がより進んだ印象です。
だからこそ、「自分がやりたいこと」を
明確に伝えていただくことが重要です。
技術だけでなく、人柄や考え方も含めてすり合わせができれば、
入社後もスムーズに活躍できます。
あとは興味を持って自分から調べて動けるタイプが伸びると思います。
教育制度は整っていますが、
現場には裁量がしっかり渡されていて、
係長やチームリーダーが主軸を握っている会社だと思います。
N.H氏(生産技術担当役員)
主体的に働く人にとって、コーセルは非常に居心地の良い会社です。
自分の成果を実感しやすく、やりがいも感じられます。
一方で、受け身な人には、
居心地の悪さを感じる場面もあるかもしれません。
Y.H氏(開発担当役員)
常に「あなたは何をやりたいのか」と問われる環境ですよね。
Y.I氏(人事担当者)
山本
コーセルの若手社員からも、
「何をしたいのか」を常に問われる社風があると伺いました。
厳しく詰められるわけではないですが、
自分の意思を持って行動することが自然と求められる文化がありますね。
世界一の製品を富山で
入社して最初に感じたのは、
「こんなに簡単に世界一がつくれるんだ」という驚きでした。
当時、電源の開発に携わっていて、
世界最小サイズや最高効率の製品を手がけていました。
富山の企業で、世界一のものづくりができることに感動し、この業界で働くことの楽しさを実感しました。
Y.H氏(開発担当役員)
私たちの業界は、考え方次第で
非常に大きな社会貢献ができます。
AIの活用が進み、データセンターの電力消費が急増する中、
それを解決できるのは電源技術です。
主体的に働けば、
「自分の仕事が社会課題の解決に繋がっている」と実感できます。
逆に受け身では、その意義に気づくことが難しく、仕事に対して面白さを感じにくいかもしれません。
Y.H氏(開発担当役員)
山本
ニッチトップだからこそ、
社会的な意味ややりがいを感じられる環境がありますね。
マイナースポーツに夢中になった経験のある方も相性が良さそうです。
私自身、開発現場にいた頃、「シェア1位を目指す」というより、自分が担当している製品がどうお客様に評価されるかに集中していました。
個人のモチベーションを高めるには、その方が良かったと思います。
部長や社長が「シェアNO.1を目指す」と言っても、誰にも響かなかったのではと思います。
Y.H氏(開発担当役員)
当時、会社からはどんなメッセージがあったんですか?
Y.I氏(人事担当者)
特に明確なメッセージはなく、
ただ一生懸命専念させてくれていました。
誰かが統率していたというより、
自然と「自分の仕事を頑張ろう」という雰囲気がありました。
専念できる環境は整っていて、
まるで麻酔がかかったように没頭できる時間でしたね。
Y.H氏(開発担当役員)
山本
やりたいことに集中できる環境が整っていたのですね。
コーセルの中でやりたいことがある方・やりたいことを見つけたい方を歓迎します
山本
入社前からやりたいことが明確な方が多いのでしょうか?
やりたいことが明確な人は話を掘り下げるだけでマッチングが確認でき、入社後もスムーズです。
そうでない人は、社内でやりたいことを見つける必要があります。
合えば問題ありませんが、合わなかった場合はキャリア形成が難しくなることもあります。
10年経ってもやりたいことが見つからないのは、本人にとって苦しいと思います。
N.H氏(生産技術担当役員)
自分の得意・不得意を理解し、
小さなことでも「やりたいこと」が見つかっているかどうかが重要です。
そのスタートラインに立てているかどうかで大きく変わります。
Y.H氏(開発担当役員)
山本
やりたいことがある人も歓迎ですが、見つけたい人も歓迎します。
言われたことをきちんとこなす優等生タイプで、夢中になっている人を羨ましく感じている方も、コーセルで化ける可能性がありますね。
自分が何を提供できるかを考え始めると、仕事が楽しくなり、やりがいも感じられるはずです。
主体的に動ける人にとっては、非常に魅力的な職場だと思います。
Y.H氏(開発担当役員)
山本
コーセルは基礎教育を徹底し、
「やりたいことを実現する力」を育てる環境があります。
そして、やりたいことが見つかりやる気スイッチが入ったときに、背中を押してくれる風土があります。
ただし、電源専業メーカーとしての領域には一定の枠があります。
だからこそ、入社前に
「その枠の中でやりたいことが実現できそうか」
を見極めることが大切です。
山本
まだ具体的にやりたいことが見えていなくても
「この会社でなら見つけられるかもしれない」
と思える方には、ぜひ挑戦していただきたいです。
コンサルタント紹介
(コーセル様を担当)