2025/06/18
求職者様インタビュー家族と働き方をどう両立させる?仕事選びの本音と決断の瞬間。
営業職としてのキャリアを築く一方で、家庭との両立を目指してこられた藤井さん(仮名)。
今回の記事では、藤井さんが直面した課題や、家族との繋がりを大切にしながら踏み出した未来への一歩をお届けします。
キャリアの変遷と働き方の価値観

ー まずは、これまでのご経歴について教えてください。

藤井さん
新卒で人材業界に入り、営業職としてキャリアをスタートしました。
その後、金融業界での営業や、広告制作のディレクター、広告代理店で商業施設の集客・販促業務など、様々な分野を経験してきました。
どの仕事においても、「自社のサービスを通してお客様の未来に貢献できる仕事」という軸は一貫して持っています。
ー 今回の転職活動を進める中で、障壁になったことはありますか?

藤井さん
私の場合、職歴の多さや北陸出身ではないという点、さらに子育て中という背景があり、企業が採用を検討する際に不利に働くと感じていました。

藤井さん
また、今回の転職活動では求人サイトを使っていたのですが、AI機能でおすすめされる案件に偏りが出てきていたため、自分でも石川県内の営業職を探すようになりました。
結果、面白い取り組みをされている石川県の企業を見つけ、ぜひお話を伺いたいと思い北陸人材ネットさんにエントリーしました。
その企業が当社の保有案件だったのですね。
AIのコントロールの枠を超えたときに予期せぬご縁が待っていた、というのはとても面白いですね。

山本
家庭と仕事、どちらも大切に。悩みながら決めた働き方

ー 山本との面談ではどのようなプロセスを経たのでしょうか?

藤井さん
面談で自分の強みを整理していただき、自分では当然だと思っていたファシリテーション能力が実は大きな武器であると指摘され、「そうなんだ!」と再認識することができました。
藤井さんはステークホルダー間でウィンウィンの関係を構築する能力が高い方だと感じました。
書類添削を2〜3回重ねる中で、その強みを明確に言葉に落とし込んでいきました。

山本
ー これまでのお仕事選びの中ではご家庭との両立も重要なポイントだったと伺っています。

藤井さん
はい。
広告制作のディレクター時代は、2人の子どもとできるだけ長く一緒にいたいという思いと、仕事を続けたいという思いの両立を図りたかったのですが、育休や時短といった子育て世代が特に活用したい制度が不十分だったため、自分自身の雇用形態をパート勤務や業務委託に変えるなど会社側と交渉を重ねながら働き方を模索しました。

藤井さん
その後も「家庭と両立できるか」が最優先テーマだったため、働き方を重視して、ハイブリッドワークを導入する企業に転職しました。
そこでは元々既存のお客様へのフォローと聞いていましたが、入社後新規営業メインへと仕事内容が変更になったことで気持ちが途切れてしまい、退職に至りました。
働き方の条件のみを優先すると企業の方針変更があった際にモチベーションが続かなくなってしまいやすく、結果として自分に合わなくなることもある―それを改めて実感しました。
ー これまでの転職では、お子様が小さかったこともあり、ご家庭の状況が大きく仕事選びに影響されていたのですね。今回の転職活動ではいかがでしょうか?

藤井さん
下の子も小学校に上がり、次第に手が離れ始めたこともあり、夫から「これからは働き方や条件だけでなく、自分が何をしたいのか、そして誰と働きたいのかを優先しても良いのでは?」と後押ししてもらい、改めて自分のキャリアを見直す機会になりました。
夫とは、子どもの送迎は日々連絡を取り合って調整していこうと話しています。
ー これまでは働き方を重視されていらっしゃったと思うのであえてお伺いするのですが、入社後働き方の部分で変えていきたい部分はありますか?

藤井さん
強いて言うのであれば家庭と仕事の両立を図る為、内定先企業には今後フレックス勤務の導入をお願いできれば、子どもたちを早めに迎えに行けてありがたいなと思っています。
やりがいか、条件か?迷いながらたどり着いた答え
ー 最初に応募されたお仕事は企業の方針変更により話がまとまらず、転職活動が行き詰まることもあったと伺っています。どのようにして今回の内定先への転職が実現したのでしょうか?
藤井さんは強みが活かせる場で大きく活躍できる方だと思う一方、ご紹介できる求人自体が少ない状況だったので悔しさを感じていました。
そんな中、たまたま私がコンサルに関わっている企業の打合せで「この企業の営業としてマッチする人材とは?」について深く議論する機会がありました。
そして「多くのステークホルダーが関わるプロジェクトの中でより良い妥当点を見出すことができる人材」という言語化がされたのです。
そこで、藤井さんの存在がぱっと思い浮かび、「実はこういう人材がいるんですが、会ってみませんか?」という話をしてご紹介することになりました。

山本

藤井さん
その企業の業界は今まで何となく挑戦してこなかった分野ではあったのですが、先方も興味を持ってくださっているとのことだったので、「一度お話を聞いてみなければ分からない」と感じて面談に臨むことにしました。
ー 並行してフルリモート勤務の企業も検討されたと伺っています。最終的にどのような基準で今の転職先を選ばれたのですか?

藤井さん
以前条件だけで選んで合わなかった経験があったため、今回は「誰と働くか?」を重視しました。
最終的に働く環境としての魅力や学び、わくわく感を重視して今回の内定先に進むことに決めました。
働く姿を子どもに見せたい

ー 今回の転職活動期間で何か気づいたことはありましたか?

藤井さん
子供が小学生になり、以前より手がかからなくなったことを実感しています。
これからも悩みは尽きないと思いますし、精神的な部分ではパワーがより必要になってくると思うのですが、物理的な負担は減っていくのだなと感じています。
ー 藤井さんはお子さんに働く姿を見せたいというお気持ちも強いと伺っています。

藤井さん
それは変わりません。生産的なことで社会に貢献していたいと思っており、その姿を子どもに見せることが大切だと感じています。
働いて、楽しく生き生きと生活している姿を見せたいと思っています。
藤井さんは以前、「子どもが成長したときに、地元には仕事の選択肢が少なく、多くの人が県外へ出てしまう現状を見せたくない」とお話されていましたよね。
北陸で若者が前向きに働ける企業が増えていけば、藤井さんが目指す理想の未来につながると感じています。

山本
ー 北陸人材ネットをおすすめしたい方、逆におすすめしにくい方がいらっしゃれば教えていただけますか。

藤井さん
私のような営業経験のある方にはおすすめしたいです。
営業職は企業ごとに業務の捉え方が大きく異なり、自分の経験や強みを整理しなければ、適切にアピールできないと思うので。
そういった整理は、第三者の協力が必要だと感じます。
一方、エンジニアの方は使用言語や得意分野が明確なので、自分の強みを活かせる環境をご自分で判断することができるのではと思いました。
営業職は企業によってガラッと仕事内容が異なりますよね。我々も引き続き勉強していきます。

山本
ー 最後に、担当コンサルタントから藤井さんにメッセージをお願いします。
藤井さんには今後も楽しく明るく前向きに取り組んでほしいです。
内定先企業でコンサル業務を行う際、社員の方々と関わる機会も多く、また藤井さんとご一緒させていただく場面もあるかと思います。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします。

山本
コンサルタント紹介
(求職者様・応募企業様を担当)
転職するか迷っていても大丈夫。
我々からのメッセージをお読みください。
ご利用の流れや、Q&Aもここで知ることができます。